フランス、アルザス地方の代表的なブドウ品種「ゲヴュルツトラミネール」から生まれるワインは、独特の華やかな香りを持っていて、最もアロマティックなワインのひとつです。
果皮はピンク色。冷涼な地域のフランスやドイツ、オーストリア、イタリアの北部だけでなく、地球温暖化の影響で、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどでも栽培されています。
何といっても、ライチやバラにジャスミン、少しスパイシーさも感じられる香りが特徴的で、本当にエキゾチックなワインです。
聞きなれないカタカナで、しかも長い名前ですので、最初はちょっと親しみづらいかもしれません。「ゲヴュルツ」はドイツ語で、「スパイス」を意味しますので、香りと連動して記憶に留めておきたいところです。
辛口から甘口まで幅広い味わいのバリエーションは広く、実際には残糖がほとんどなくても、甘く感じられるワインに出会うこともよくあります。
酸はやや控えめで、アルコールのボリュームがとても強く、存在感は抜群の白ワインです。
エキゾチックなこのワインに合わせるお料理は、中華料理やエスニック料理がお勧めです。
そして、ぜひフレンチ料理にフォアグラが出てきたときに合わせてみてください。
フォアグラは、甘やかなワインとよく合うのですが、食事の前半に糖度の高い甘口のワインを飲むと、その後に続くワインの選定が難しくなります。
残糖のない甘やかなゲヴュルツトラミネールなら、その後のお料理ともワインとも上手に続けることができますので、ぜひ。
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