「佃煮」とワイン

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海苔の佃煮をいただきました。
正しくは、料理好きのおじさまから手作りの「海苔とワカメの佃煮」をいただきました。
佃煮を手作りなんてしたことがないので、尊敬でしかありません。
帰り道、どうやってワインと合わせようかを考える贅沢な時間までいただいた気分です。

開けたワインは、マルセル・ダイス ショフウェグ プルミエ・クリュ 2017

ショフウェグは、特級畑のマンブールと同じ丘にある、東側斜面の1級畑。
リースリングが主体の、ピノ・ブラン、ピノ・ノワール、ピノ・グリとの混植です。

マルセル・ダイスは、フランスのアルザス地方の生産者で、「テロワール」を重視し、法律を変えてしまうほどの情熱の持ち主です。それまでアルザス地方では、ラベルにブドウ品種を表記する義務がありましたが、同じ品種でも土地が違えば味わいは変わる、土地の個性が大切だという彼の考え方が、ブドウ品種の記載義務をなくしました。
そんな信念を持つ人が造るワインを、人は飲みたくなるものだと思います。

白い花やレモン、グレープフルーツの香り。
アタックは軽やかで、旨味が満載。凄く美味しくて、飲み進みました。

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ちょうどいい熟し加減のアボカドをカットして、佃煮と和えてみました。
佃煮の塩分が、アボカドのこってりした味わいで和らぎ、ワインの塩味と良く合いました。
そして、エリンギをバターで炒め、最後に佃煮を加えてみました。
バターの風味と磯の香りが立ち昇り、こちらも抜群の相性でした。
酸がしっかり感じられるこのワインは、お料理と合わせやすく、そしてとっても美味しい白ワインです。

Marcel Deiss