世の中のブームを理解するため、オレンジワインを開けました。
これまでも、勉強会や試飲会で口にしたことはありましたし、
たまたま購入したワインがびっくりするくらいオレンジだったこともありましたが、
私の経験では、まだまだこのワインの良さを理解できるところまで到達しておらず、難しいなと思っていました。
オレンジワインは大きく2つに分かれています。
1つ目は、白ワインを造っている場合のオレンジワイン。
というか、白ワインしか造らないがそれがオレンジ。
これは、造り手にとっては白ワインの理想的な醸造法で造られ、葡萄の皮ごと漬け込む、
マセレーションをした白ワインです。
いわゆる自然派はこちらで、イタリア、スロヴェニア、ジョージアなど。
なので、オレンジワインというネーミングを好まない、だそうです。
2つ目は、白ワインとは別にして造っている場合のオレンジワイン。
新しいカテゴリーとしてのオレンジワインを造ってみたいという意図で、
白ワインを造っている中で、一部分だけ試しにオレンジワインを造っているんだそうです。
スキンコンタクトによる色や味の抽出で造られるオレンジワインです。
フランス、ニューワールド、日本など。
この日、飲んだのはフランス、カマルグ地方の造り手マス・ドゥ・ヴァレリオルが
SO2無添加でヴェルメンティーノを浸漬させて造ったオレンジワインゲリトゥー・オランジュ。
今までのオレンジワインのイメージを払拭してくれる美味しさでした。
金柑のコンポート、杏、べっこう飴の香り。
アタックは軽やかで微かなタンニンが心地良い。
酸も程よく、全体的にバランスが保たれていて素晴らしく美味しいです。
白味噌だれに漬けておいた鶏肉を、フライパンで焼いただけの簡単手抜き料理に良く合いました♪
他のお料理にもいろいろ合わせてみたくなりましたので、取引先に多めに追加発注したところです。
単体で飲むよりも、お食事に合わせる飲み物だと思います。
美味しくて危険なものを見つけてしまいました。