「フランスのロワール地方で造られる、ソーヴィニョン・ブランの美味しいワインを何本か集めて送って欲しい」
という嬉しいご依頼をいただきました。
入手が難しいワインもありましたが、今回はご縁があったのか運良くゲットできました。
私がお選びしたのはこちらのワインたちです。
●ディディエ・ダグノー ビュイッソン・ルナール 2004
1985年から造られている、ダグノーの中で一番古いアイテムです。
平均樹齢は約30年。
シレックス土壌1.5haの1区画のみのブドウが使われています。
硬い石を舐めているような感じで、スモーキーなニュアンスも。
凛としていて人を寄せ付けないような、そんなワインです。
少し温度が上がると、ライムやジンジャー、ハーブの香りも立ち昇り、肉厚でオイリー。
●ディディエ・ダグノー ピュール・サン 2013
粘土シレックス土壌。
シレックスの粒が小さく、雨が入り込みやすいので繊細なブドウが出来上がります。
ビュイッソン・ルナールよりも華やかな印象。
こちらもミネラルを感じる繊細な味わいながら、パイナップルのような熟した果実が特徴的です。
●ディディエ・ダグノー ブラン・エトセトラ 2019
牡蠣の化石が混ざる粘土シレックス土壌と石灰質土壌の2区画を別々に醸造してアッサンブラージュ。
ダグノーでは唯一、土壌が違う畑のブレンドワインです。
グレープフルーツや八朔などの柑橘系のニュアンスが豊か。アフターの苦みがちょうど心地良いワイン。
●ドゥ・ラドゥセット バロン・ド・エル 2020
ロワール地方プイィ・シュール・ロワールで1805年から代々醸造し続けている名門一家です。
自社畑の中でも最良の畑「ル・デゼール」で栽培されている樹齢40年以上の古木ブドウのみを使用し、ブドウの出来が最良の年にしか醸造されないトップキュヴェです。
優しいパッションフルーツが感じられ、全てのバランスが整っていて主張しすぎない感じに仕上がっているのは流石。
●ドメーヌ・ヴァシュロン サンセール・ブラン・レ・ロマン 2019
私がめっちゃ好きなワインです。
ダグノーやクロ・ルジャールと並ぶロワールで最も著名な生産者、ヴァシュロン。
シレックス主体の土壌。
ステンレスタンクでの発酵後、熟成にはステンレスタンクと木樽を使用しています。
口に含むと広がる硬質で厚みのあるミネラルと透明感のある風味が特徴的です。
この透明感を一度味わったら虜になるワイン。
ソーヴィニヨン・ブランも奥が深いです。
ロワールとニュージーランドの飲み比べも、違いがはっきりわかって楽しいのでおすすめです。