ロワール地方のワインの魅力

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ヴィニョーブル・ジボのソーヴィニョン・ブラン。
フランス、ロワール地方のトゥーレーヌで造られた白ワイン。
トゥーレーヌは強烈な個性をもつAOC地区が数多く含まれている地域だといわれています。

ロワール地方は昔、王侯貴族たちが住んだり狩りをしていたりした土地で、その多くのお城が残っています。その中でもとりわけトゥーレーヌ地区は逸品が豊富で、驚異的な土壌といわれています。

白亜紀後期のころは海底に沈んでいたため、浮遊する有機物と海中の甲殻類のかけらの圧縮物が堆積し、白亜質の地層を形成していきました。そして後にテュフォーと呼ばれる雲母を含んだ柔らかい地層が陸上に出て空気にさらされ、鉄とマグネシウムの作用で硬くなり、さらにその後、砂やシレックスの岩片を含む粘土と混ざったことにより、ブドウ畑に適した土壌が生まれました。これらのことが、トゥーレーヌが多様性に富んだ、ワイン愛好家にとって非常に価値のある産地のひとつと言われている理由です。

グラスに注いで、まずは香りを楽しみます。
ロワールのソーヴィニョン・ブラン特有のハーブ香がしっかり感じられて飲む前からワクワク。
グレープフルーツの白いところの香りがしてきて、そのうちトロピカルなニュアンスも出てきました。
アタックは軽やか、最初は冷えているためキリッとドライな口当たり。
そのうち室温になじんでくると、華やかでボリュームも感じられます。余韻が長いので、単体でも楽しめそう。

春に魚屋さんでホタルイカを見つけると、つい買ってしまいます。
ホタルイカとスナップエンドウ、アスパラをにんにくをきかせたオイルパスタにしました。
思っていた以上にワインのミネラルが豊かで、にんにくは不安材料でしたが、よく合いました。

シマアジとサーモンのカルパッチョとソーヴィニョン・ブランを合わせるときには、アボカドを忘れないようにしています。緑の要素がワインとお魚を繋いでくれるので、必ず。