日本でもおなじみのアンリジロー、案内してくれたジェレミーは、日本担当の方なのかもしれません。
日本語もちょっと話せるし、笑わせてもくれました。
アンリジローは全て樽にこだわる生産者で。
1980年代、周りが皆ステンレスタンクへ移行しているなか、樽の重要性を考えて5つの樽を使い出したそうです。

『アンリジローの特徴は、その樽にある。
「アルゴンヌの森」の木に注目して、その樽で統一している。
次に、アイ村のテロワールを大事にしていること。ブドウはピノ・ノワールのみでムニエは一切使わない。
持っている畑の80%は南向きの斜面なので太陽の光を存分に浴びる。
そしてマルヌ川の斜面なので風が通るため、湿気に悩まされない。
ワインを熟成させている樽の中に石灰が残るくらいの石灰質土壌。
そしてアルゴンヌの森の木。
唯一ミネラルが少ないから、育つのが遅い。
細くてきめ細かいため、かたい木になる。
イコール、穴が少ない。空気が入らない。』
樽も見せてもらい、今やっている試験中の熟成部屋も見学させてくださいました。
そしてそのあとは、3種のテイスティングです。

●フュ・ド・シェーヌ マルチヴィンテージ MV20
全てグラン・クリュのブドウで、70%は2020年収穫のブドウ、30%はリザーブワイン。
80%ピノ・ノワールと20%のシャルドネです。
新樽と1年使用した樽を使用。
アプリコットや桃などの、種のあるフルーツのニュアンス。

●エスプリ・ナチュール
アイ村のブドウと、それ以外の村のブドウも使用。
こちらも80%ピノ・ノワールと20%のシャルドネです。
5年使用した樽を使用。
梨とかリンゴのニュアンス。
●PR 90-21 パーペチュアル・リザーブ
すべてリザーブワインを使用。
最初は樽で6カ月から10カ月熟成。
これは洋梨でした。
ジェレミーの話で一番興味深かったことは、訓練。

石灰岩や粘土などを水に溶かして味わってみて、ワインの味との共通点を見出す訓練をしているそうです。
最後はラタフィアもいただいて。
特製チョコレートも美味しかったです。
エペルネにあるショコラティエに特別に作ってもらっているそう。
「もうひとつ食べたかったら、また来てください」だって 笑
ありがとうございました。

その後はちょっとボランジェの前まで行ってミーハー活動。

畑も見てきました。
ボランジェは、土日の訪問が叶わないので今回は行けなくて残念でしたが、素敵な外観を見れて嬉しかったです。


